サマーカットについて②
①の続きです🐶
リスク②
毛刈り後脱毛(毛が伸びなくなる)
本来カットを必要としない犬種をカットすることによって、謎の脱毛症になる可能性がとても高くなります。
アロペシアXの原因やカットとの因果関係は不明ですが、毛をカットして脱毛症になってしまうコが多いのが事実です。
ポメラニアンに多いことから通称ポメハゲと言われています(アンダーコートの多い犬で散見されます)。
バリカンでもハサミでも結果は変わらないと考えられています。
脱毛症まではいかなくても、毛質が変わり毛が伸びにくくなることは多いです。
リスク③
お肌へのダメージ
毛のバリカンに対する抵抗力は根元に近いほど強く、毛先に近いほど弱くなります。
またバリカンも毛並みに沿って入れるか、逆らって入れるかで抵抗力が変わります。
抵抗力が強いということは、お肌に対してその分負荷がかかかるということです。
つまり短くすればするほどクリッピングの際にお肌にダメージを与えることになります。
これが毛母細胞までダメージを与えると毛が生えなくなる原因になります。
(画像・テキスト引用元:ILIOone)
☆皮膚病のコは毛を長く
なんらかの皮膚病に罹患しているわんちゃんは、被毛が短いほうがいいように思われますが
じつは逆です。
長いほうが、患部をガードされて物理的な刺激を与えることが少なくなり、わんちゃんが患部を
掻いても爪が直接当たりにくくなるからです。
また、皮膚病のわんちゃんは皮膚がデリケートなのでバリカンの刺激や熱によって皮膚炎が悪化する可能性が高いそうです。
基本的に当店では、チワワやダックス、ポメラニアンなどカット犬種と違って
毛が伸び続けない犬種の、サマーカットを始めとするバリカンをかけることは基本的には推奨していません!
カット犬においても、毛玉がひどいなどの事情がなければ極端に短いカットはオススメしていません。
もちろん丸刈りは絶対悪ではありません。
・シニアのわんちゃん短時間での仕上げが望ましい
・全身に毛玉がある
などの場合はのぞきます。
知らなかった!という飼い主さんも多いはず…
夏にはサマーカット、丸刈りは涼しいという考えをご再考くださるきっかけになれたら嬉しいです!
長くなりましたが、是非お友達の飼い主さんにもシェアしてくださいね☺